かなりの珍らしいカメラのようです。
販売時期は1953年ごろから1956年ごろと言われています。
当時銀座にあった二宮淳氏の千代洋行というところが発売元となっています。
実質的な生産台数は不明のようです。
前期と後期があるようですが、検索してみるとレンズに違いがあるようです。
purple35 S.O.C.o ZINKOR-C 45mm F3.2
purple35 ASIA ZINKOR-C 45mm F3.2
搭載されるレンズはジンコールC(ZINKOR-C)45mm F3.2。
レンズはねじ込み式で着脱可能。
ライカやキャノンで使用できるL39でもなく、ペンタックスのM42でも無いようです。
シャッター速度はB,1/25 1/50 1/100 そしてVの5速です。
Vに設定すると、シャッターを押す力加減(速さ)に応じておよそ1/25以下の
シャッター速度を切れるようになっています。
また、巻上げとシャッターチャージは連動しているので二重写しは防止されているようです。
レンズ周辺部や巻き戻しノブの横に突起が着いていますが、レンズ周辺部の突起の用途は不明。
巻き戻しノブ横の突起は専用フラッシュガン装着用のものとされます。
現在2019年ですから今から約66年前のカメラになります。
フィルムカメラ全盛期の時代の只中にあったパープル35。
独自のシャッター機構を備え、製造された個体数も少ないので
令和の時代に残っているのはほんの数十台かもしれません。
ここからは写真でご紹介します。